4年生社会 水とのたたかいの跡 足立重信の石手川改修
2020年10月27日 08時00分4年生社会科では郷土を切り開いた先人の努力について学習します。その一人として、石手川を切り開き下流への水路を設けた足立重信の功績について調べています。少し様子を見てきました。
石手寺から約1km弱の石手川沿いに、周囲の木々と相まって美しい景観をかもし出している切り立った地層が見られます。
この場所、現在は道後村めぐりの一部としてかわいい吊り橋が設置され、地域の方々の憩いの場となっています。特に春は、川沿いに植えられた桜が満開となり、ちょっとした桜の通り抜けとなります。遊具が設置された公園も隣接しており、遠足でお弁当を広げる子どもたちや家族連れの姿も見かけます。
「岩堰」と呼ばれているこの場所、その昔多くの人々が水との戦いで挑んだ岩盤地帯でもあります。元々この岩盤は、粒の小さな砂岩や泥岩層からできている非常に硬い地層で、簡単に切り開けるものではありません。ましてや400年以上前の技術や道具で切り拓いていったとなるとその苦労は想像に難くありません。1m切り開くのに何日もかかったという話や、げんのうや石のみが跳ね返されては折れてしまったなどという話も石の状態を見れば今更ながら頷けます。わずか1㎞を切り開くのに4、5年も要したこの工事ですが、そのおかげで松山平野下流の荒れ地まで、水が行き渡り稲作ができるようになりました。そのお陰で多くの人々の生活が支えられることとなりました。また現在でも、石手川の水をしっかりと受け止め下流へと流しています。
4年生は、人々の中心となって工事を進めた足立重信という先人の偉業について学んでいます。