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【潮見の宝   目の見えない犬 ダン】

ダン命日 平成5年の夏のことです。吉藤団地に住んでいる石井希さんと久保田望さん(当時5歳)は団地の横の川に捨てられている段ボールの箱を見つけました。
 箱はかすかに動き、中に何かがいるのです。二人は、団地の自治会長の坂本義一さんに頼んで拾い上げてもらいました。生まれて間もない白い子犬です。ぶるぶる震えていました。よろよろ立ち上がりましたがくるっと回って倒れたのです。
 「この犬へんだぞ。きっと目が見えないんだ。」
 と、坂本さんは心配しました。
 二人の少女は、犬を飼ってもいいかお母さんに相談しましたが、だめでした。団地では動物を飼えないのです。
「盲導犬は、目の見えない人を助けてくれるのに、目の見えない犬は、どうして捨てられるの。」
と、坂本さんに訴えたのです。坂本さんの度重なる呼びかけや少女たちの熱意は、ついに周囲の人々の心を動かし、団地で預かるようになりました。子犬は、団地で飼うので「ダン」と名付けられました。
 平成8年、潮見小学校の2年生になった二人は、ダンのことを紙芝居にしました。これが、「愛媛子ども文化研究会」の紙芝居コンクールで最優秀となり、その発表会の様子が新聞やテレビで報道されました。その二人の姿は多くの人々の心を動かしたのです。
 平成10年頃から二人の少女と目の見えない犬との心温まる話は、新聞や雑誌で紹介され全国から手紙やお金が届き始めました。そのお金で、潮見小学校の児童会を中心としてダンの新しい小屋づくりを全校で取り組みました。やがて、児童のアイディアを生かした立派な犬小屋が、坂本さんの手で完成しました。小屋の入口には、京都から送られた「目やみ地蔵尊」のお守りが取り付けられました。壁面にはダンを中心とした坂本さんや二人の「のぞみさん」、潮見小学校の児童たちの友情の輪が、大きな花の絵として描かれました。
 その後も坂本さんや二人の少女のことは、テレビや新聞などで報道され、全国の人々に感動や生きる力を与え続けています。
 平成12年の春、この話は3年の道徳の教材として取り上げられました。また、平成13年10月には、「目の見えない犬ダン」という単行本(西条市在住 児童文学者 大西伝一郎 作)として出版されました。その後別の作家による物語や映画などにも取りげられました。
潮見小学校では、全校行事の「ふるさと潮見めぐり」や3年生の道徳としてダンとの交流を図ってきました。
 平成17年は、潮見小学校創立130周年の年で、記念事業として、石でダンのモニュメントを造り坂本さんらをお迎えして除幕式を行ったり、全校児童による「ダンちゃんおめでとう集会」を行ったりしました。
 平成18年11月15日、ダンは13歳という犬としては長寿を全うして亡くなりました。
 「目の見えない犬 ダン」は、亡くなりなりましたが、ダンに関わったたくさんの人のやさしさや思いやりの心は、潮見の宝としていつまでも受け継がれていくことでしょう。

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